ポイント
まとめ:気づかぬ内に持つ、"昔ながらの結婚観"が実は"結婚"を阻む要因。そしてその"結婚観"、なかなか変えられない現実があります。
さきほど、”女性の理想が高すぎるの?”で女性の理想の結婚相手に求める年収と実際の未婚男性の年収にギャップがあることをお伝えしました。つまり、女性が理想の結婚相手に求める条件が高いということ。
でも、女性の理想が高くなってしまうのにはカラクリ(理由)があり、それが結婚を阻む要因となるとお伝えしました。なぜ、女性の理想が高くなってしまうのか、それはやはり、
女性の社会進出を促す現実社会と、結婚観にギャップがあるから!
なんですよね!またか、ややこしい!簡単に言ってしまえば、現代の女性の社会進出を促す社会と、昔ながらの結婚観が合わないということ。図で表すと下記のような↓状況。
『一体どういうこと!?』ということで、もう少し詳しく、女性の働き方や結婚観について説明していきます。
そうそう、さっきから"昔ながらの結婚観"って言っていますが、それって何!?って思いますよね!昔ながらの結婚観とは、結婚に関して、下記の1~3の価値観を持っているということ。
ちなみに、あなたの結婚観は、下記1~4のどのタイプに当てはまりますか?
きっと、現状や、自分の無意識にある結婚観を見つけて驚かれる女性も居るのでは!?
参考)p28-31 婚活現象の社会学 2010 山田昌弘 東洋経済新報社
1)女性は専業主婦が当たり前の時代!
2)新専業主婦志向が出来た時代!
3)専業主婦への憧れが強い時代!
4)キャリア志向と専業主婦志向が混在する時代!
上記の働き方や結婚観の中に、自分に当てはまるものはありましたか?
このように、女性の働き方の歴史を見ると、まだまだ女性の社会進出や結婚観は移行期だと感じます。
ちなみに、1から3世代は、"結婚=夫が一人で家計を支えられるのが前提"という結婚観を持つ女性も多く、それを実現できる"働き方"を選択しているのが見受けられます。4でも、同じような結婚観を持たれている方も。
実際、内閣府"「都市と地方における子育て環境に関する調査報告書」(2011年)"❋という調査で、"妻の就労意向"について調べた結果では、今後は(今後も)正社員として働きたい女性が25.8%、最初はパートとして働くが、ゆくゆくは正社員として働きたい女性が14.5%に対し、女性の45.3%が今後はパートとして働きたい、11.6%が今後は働かない予定と答えています。
つまり、一時的な期間も踏まえて、71.8%の妻(女性)が、一時的にも夫の収入のみで生活を支える環境を望んでいることに!!
ちなみに私は・・、確実に3)の結婚観を未だに根付いていることを今更発見しました。昔ながらの結婚観を持っているということになります。
なんだか分かっていたようでこの事実、私自身、認識していませんでした。今理解してみると、あぁ、だからあの時は喧嘩になったのか・・!など、結婚生活で思いつくところが多々あります。
大学生の頃は、"出産してもずっと働ける会社を探す!とか、キャリアウーマンになりたい!、女性もキャリアを追う時代!"なんて口に出していて、"女性もかっこよく働きたい"というような理想があったのですが、当時は、"やりたいこと"、"生涯を通じてしたいこと"に出会っていない女性の一人でした。
そして、結婚に関しては、私は、"夫に家計を支えてもらう"という前提で、結婚する理想の男性を妄想していたことにも気づきました。
だから、"結婚するなら年収1000万円くらいあれば、生活は十分足りるだろうな~"って思っていたわけです。もちろん、1000万円で、十分なのかもその頃は考えていません。
でも実際、この1000万円の年収の未婚男性は、図4-1や図4-2でも分かる通りに圧倒的に少ない。
じゃぁ、高い年収の希望を下げればいいんじゃない!?シンプル、シンプル!!
でも、実は、そうシンプルにならない現状が判明!!簡単に、結婚に対する理想の男性の経済力、収入の条件を下げられない理由があります。
女性が、男性への理想が高くなってしまうのは、今お伝えしてきた通り、昔からのように”結婚後は、夫1人で家計を支えてほしい”という思いを抱えているからということが分かりましたが、その他にもう1つ理由があるんですよね!
理想は下げられないんです。